それが透明の魔物とわかっていても 自ら微笑みながら吸い込んでゆく 何かに縋らなくては 起き上がることも出来やしない 萎えた白を吐き出す その縋りは躊躇なく魔物に消され 再び吸い込むことで委ね続ける 憐れ忘れるほど寒に跪坐く