最近の小説から文体をチェック。ナレーターのところでは文学・詩的な表現をせず、ストーリーをダイレクトに展開するよう簡素に表現。そして、伝えたいことは全体を読み終えた時、感じるように作られている。なるべく読者にわかりやすく読んでもらうため、作家がもつ癖をどれだけ消せるかに小説の良し悪しがあるようだ。ストレスを感じないような文体。さらりと読書の時間を消費するような小説を書いていかなければ、このご時世ウケやしないのだろう。ウケなければやはり伝えたいことも伝わらない。小説はこのスタイルでいこう。 そんなわけで、えっ、どんなわけ? まあ、こんなわけで私も昨日から読んでもらえる小説を心がけ書き始める。しかし、書き始めるとやはり表現が詩的というか、少しかっこつけてしまう文体になってしまう。これではいかん。ということで、修飾語を削る作業を入れる。これは今までにはなかったことだったが、読み返してみるとやはり読みやすい。 読まれてなんぼ。大事なことだな。これが自分を捨てる作業ではないということがわかると、今までとは違う楽しみを知ることができる。