海外でジャパニーズイングリッシュ 行き先の目的地を訊けば ジャパニーズ、と 怪訝な顔して腰を突かれ あっちだよ、って 忙しいから邪魔扱い なんなんだ あのでかいジャパニーズ、って声は まあ、空港だから 騒いでしまえば直ぐに 捕まってしまいそうだから ここはガマンガマン こういう時に 自分は日本人だという 誇りがあることに気づく 日本人を馬鹿にするなよ、と いい加減な空港スタッフの答えに 再び掲示板を見て あっち行ったりそっち行ったり 到着の遅れ 手続きの行列 間に合うはずの…… おいおい、トランジットの飛行機は すでに出発時間を過ぎている (トランジット:入国せずに乗り継ぎ) ああ、ここで一泊、二泊? それでも搭乗口に走って走って 走って! あれれっ 飛行機の出発がずいぶん遅れているぞ 間に合った…… 走り過ぎて喉が痛いし 自販機で使える通貨は持っていない 椅子に腰掛け呟いた ギブアップ、に 笑われるし そして、搭乗口の係員が唐突に訊いてきた ビジネス? 気持ちを切りかえようと ノー、エコノミー そんなジャパニーズオヤジジャグも 空振り三振してしまった そんなわけで飛行機には乗れたが ラッキーだったことより ムカムカした気分が追いかけて来る まあ、世界にはいいひともいれば 素っ気ないひともいる それは世界共通なんだろう でも、やっぱり日本って優しい国だよなあ そんなことを考えている 今週は俺、外人