ボスニアの彼は心が豊かだった
Jan
13
英語でハンサムなアングロサクソン系の男性が訊いてきた。「ジャパン」というと、彼は自分を指さし「アイアム、ジャパニーズ!」なんて冗談で笑わせてくれた。
先月、タイ国のピピ島というおもに観光でひとが集まる島へ日帰りで行った。フェリーに乗り一時間半。対面式の客席では、私の前にボスニアから来たという夫婦がいた。奥さんは妊娠していてお腹が大きく、旦那は優しくエスコートしながら身の回りのことを手伝う。でも、ボスニアといえば民族の対立による内戦があって、今も問題を抱えた国だという認識だったが、この夫婦は世界を旅しているようで、二日後には日本へ渡るというのだから裕福な家系なのだろう。
お互いにフェリーでは写真を撮り合い、拙い英語に付き合ってくれて楽しい時間を過ごすことができた。そして、お別れに「シーユーアゲイン、インジャパン!」なんていって微笑んだ。お互いのタクシーに乗りホテルへ向かった。ホテルにつき、久々に海でお魚さんと遊びクタクタだった。玄関のドアを開けようとした。
あれっ、隣の部屋に誰か入ろうとしている。おっと、さっきの夫婦じゃないか! 思わず「ヘイッ!」と叫ぶ!
男性が一言。
「イズディス、ジャパン?」
大受けでした。ほんとうに。こんなことがあるんだなあ、と。約束はしなかったけど、もしかしたら日本で再会するかもしれない。その時は、「フェア、イズ、ディス?」と訊いてみよう。彼はなんというだろうか。。。