止め去りし時のひと 波打つ影を押し流し 平らを願う沖のひと 儚きは美しの浅葱色 燃ゆることなく 天性を纏い揺れる網目 寄せては返す光と影 調節する原始の心 膨らみ萎む気泡の夢 宿命の次にざらつく 滑り込む砂利の音 正直な脈に偽る潮の声 生き絶えし時のひと 重なる美徳の潤い 止め去りし時のひと