若き頃、詩作の収穫は夜中だった 最近はどちらかと言うと朝 寝起きはボッとしていたいはずなのに 年齢とともに朝型になるのだろう 準備体操はすでに夢の中から始まる 起きているような寝ているような 柔らかい金縛り状態で詩の内容を模索 たぶん眠りが浅くなっているからだ その柔和な感じがとても作品に反映され しっかりと考えていないだろうが 自分という中核はある訳なのだから 良い方に傾いたのなら収穫ありだ なぜ朝の詩作が面白いかと言うと 社会での自分より、自分の中の世界で 作品が吟味され反映されているからだ ひとはルールに従い順応して生きる しかし、朝はその地盤から浮いたまま 現実に感じることから少し離れ 感じたいことから自分を発進できる そして、朝の新鮮さに吐き出す言葉は 汚れていないと言うのが一番の魅力 朝露に触れて感じるような 清々しさがとても良かったりする