また握力も落ちてきたようだ 頸椎症と共存して四年 脊椎年齢は八十歳ってところか 手術して完治するわけでなく 病気の進行を止めただけなのだから 実年齢は五十歳だが 横になったら身体はかたまり 唸りながら立ち上がる 自分には時間がない そう感じることが多くなった 繋ぐように仕事をこなし 生き急ぐように詩を書いている 砂時計の残りの砂を想像しながら 日々をなるべく無駄なく燃焼し いつその日が来ても良いように 悔いなく過ごすしかない もう覚悟はできている 今書ける詩を今書くだけだ 時間がないと思えるから そこに充実を見つけることができる この幸せを味わって生きて行こう 悔いのないよう詩を書く幸せに感謝 もうそれだけで充分だ 自分に偽りないことを誇りとして