私の一日はまだ終わっていないが 日をめくる時計 二十四時間では足らない日々の ゆとりが忙しさにくっ付いて めくられてしまう 現実を味わって過ごせる 心のセンスは乏しく 人生のデッサンは線がはみ出し ガクンと落ちて眠りに就く 目覚めれば未練の布団から いざ出陣なんて気合を入れて まだ寒い桜の下 私が冴えていないのだろう 綺麗なはずのものが反射してこない 社会で生きることの 継続と忍耐が必要であるように ステレオタイプという言葉を 足の裏に刻みながら押しつけている それでも一歩一歩 今日も先へ進むことに執着しよう それでも一歩一歩 今日も轍の道が平らになると信じて 桜が桜であるように 私が私であることを捨てぬよう 「それでも」と言う栞をはさみ 日めくられる日々は続く