君は言った 始まったばかりだ と 僕はまだ 始まっていない と なのに君は逝った 何も始まらず に そして僕は崩れた 受話器の向こうの嘘 と 君は冷たかった 動かず に 僕は現実が何処か わからず に 君の煙は哀しく 悔しい灰色 で 僕の口からは だらし無く白色 で 君は言った 終わった と 僕も終わりたい そう言う と 君の煙さえ消えて もう何も言わず に