暮れゆく車窓のスペース 自由が紅く染まれば どんなくだらない一日も 許せる気がして見つめている 行き先のない夜は 何も持たずに彷徨うがよい 偶然のエピソードなんて要らない ただ誰にも邪魔されず 歩くことさえ出来ればそれで 曖昧な時間が壊してくれるさ 巻き込まれたい 冷たい風を感じながら 言葉は煩わしくて 虚しい夜空の向こうの向こう 気づかない振りして 一番星はポケットの中にしまい 呼んでいるのは揺れる葉の鈴 なるべく空白に寄り添うスマイル こぼれ落ちるクレイジー 静かに見惚れている吸収の月