やっと とり戻した自分で詩を書く 今は雲になってふかふうか、と あなたへの怒りなどもうありません 時間だけが そうさせたのではありません どんなことがあなたにあったのか 少し考えてみただけです 自分を苦しめ形成してゆく嘘 それは仕方なかったのだろう、と どんなことがあったのかは 私にはわかりませんが きっと偽りがないと どうしようもなかったのでしょう 知らぬ愛の空洞を 何かで埋めようと必死だったのだろう、と 今はそう思っています どうかあなたが愛にふれることを 私は雲から願っています どうかあなたがいつの日か 仮面のいらない詩を綴れることを 私は雲から願っています どうかあなたが 愛を知る日が来ますように