アルペジオの音色 夏の夜はすこし涼しげを弾ませ iPadを両手にソファで寛ぎ 詩を書くつもりが 目を閉じて旋律を追いかけ 流される時間の渦に回り どこへ連れて行くのだろう 知らない街が輝いて その先にはきっと海があって 風が吹いて僕の髪は揺れ ハイビスカスが空を眺め 僕は両手をひろげて 鮮やかに光は輪郭を描き 青くどこまでも青く おやすみの入り口は夢のように 僕に麦わら帽子をかぶせ その先の物語りへ潜り込む