夏の山が衣を夕日に染め 君は紅(くれない)を着こなす 萠ゆる思いは麗しきを枯らし 僕は黄に茶を塗しながら 長襦袢となり内の夢を見る 僕らは実ることを知っている 帯が固く巻きつこうとも 秋の山が必然を全うすることを