襟足より冷たい奴が 油断の隙間から入ってくる 今年の冬も防御しきれず 咳き込んで 最高気温が一桁の数字 ゾクゾクと身体が震え 手足の冷たさを再確認して 寒くても半ズボンを 履いてたころが嘘のようだ 子どもは風の子 元気な子 大人は部屋の子 元気のない子 毛糸の帽子をして 手袋をはめマスクをする 冬の外は厳しくて 自分が誰だか わからない姿になって 今日も歩いている