校舎のベランダにいて 僕は最後の日を考えている 希望なんてもうないから 待ち合わせの場所もないし 時間もないのだから 君を眺めることくらい 許して欲しい みんなより短い命の宣告 怖くてしがみつきたいけど 何処に誰にどうやって 飛び込めば楽になりながら 僕は無くなれるのだろう やっと見つけたけど 君の空から僕は消えた雲 死なないで、と君の魂が言う だけど僕を忘れて欲しい 最後の願いで距離をおいて 正直にわからないんだ 経験のない最初で最後の死 死にたくない、と叫びながら 僕は消えたくはない 嘘をつくほど悟れるわけもなく 許して欲しいことは 君に気づかれず微笑みを できる限り多く眺めることさ 君の涙を見たくない僕 大好きな君を悲しませたくない僕 間違いは僕に無くなってゆく