玄関を開け 疎らに落ちる冬の雨を 感じて行くよ 明日を忘れようとして 明日は浮かんでくるけれど 変えられそうもない色を 上塗りする納得を探し 答えは拾えそうで拾えない 答えは拾えないようで拾えそう 公園の雨やどり 屋根のあるベンチ 左手はぶら下がったまま iPadは膝の上 右手は軽やかなリズム 詩を書く最小最大の存在 落ちるほど上塗りされる明日