生きようとする力がなくなった時 安らかに眠るように 逝けたのなら幸せだろう 父親も同じことを言っていたが 病院で生かされ苦しかっただろう 最後の最期は家族に見守れ その顔は安らかで すこし救われた気はしたが…… 生まれる順番があれば 死ぬ順番がある 誰にでもやってくることを 知ってはいるが 受け入れながら死ぬのだろうか 拒絶しながら死ぬのだろうか 生きている者にとっては どう生きるかが どう死ぬことなのだろう ギリギリまで 枯れるように生きてゆくしかない