不安になったり なんだか無敵な気分になったり 日々の浮き沈みに少し疲れ わたしは今、早朝のホームでベンチに座り やさしい風を 落ちる雨音を 駅のアナウンスを 電車の通過する音を 身体に響かせながらひとりを感じている 浮き沈みの真ん中あたりで 過ぎ去った月日の不思議を思う 進んで来たのだろうけど 進んで来たのだろうかと 疑問の視線は一点を見つめ わたしに帰っている今を感じ 目的や希望や夢なんかない世界の 平らなところで静かに座っている