季節の香りを合わせ 聞いてみるのは薄紅か本紫か 進む進む 我ら馬が雑踏を潜り抜け ひとの言葉を雲の上に 清めた身体は匂いを包み 被せた右手の隙間から聞く流す 再び聞く流す 進む進む 五感から喜びを醸し出し 勝負はすでに流れた香りの中