バンド名『デラシネ』
Oct
30
悪い、俺たちが最高って感じている世界を消そうとした。学校は
クソだ、奴等は最低のクソ野郎だ。
そして、俺たちは負けないくらいクソ野郎だ
「お前たち、また文化祭で雑音バンドをやるのか、もういい加減
に真面に生きようと思わないのか。あれは音楽じゃないし、この
ままじゃ卒業できないだろう。静かに高校生活を送らないと大変
なことになるぞ、将来。わかっているのか」
奴等はクソ野郎だ。俺たちが学校を辞めれば祝いの酒でも飲むん
だろうよ。ぶん殴って学校を辞めそうになったが、それは文化祭
が終わるまでお預け。我慢、我慢だ。
わかっているさ
俺たちがイマイチ戦っていないこと
俺たちもかなりのクソ野郎だ
だからやってやる
次に賭けている
クソ野郎が、ぶち壊してやろうと思っていたら、俺たちがぶち壊
されそうだった。クソ野郎が。
ドラム、クズテツ
ギター、ショウイチ
ボーカル・ベース、俺、トク
当日に突然、俺たちが大トリに変わった。おお、いいじゃねかよ。
そう思ったが奴等に騙された。ふざけんじゃねえ、クソ野郎が。
さあ、暴れてやるぜ、とマイクを取り叫んだ途端、全部の電源を
切りやがった、たくっよ、クソ野郎が。
俺はベースを床に叩きつけ、クソ野郎と叫んで引っ込もうとした。
その時、クズテツのバカが何を考えているのか、ドラムを叩き出
した。ショウイチはエレキ(エレキギター)を投げ後輩のアコギ(ア
コースティックギター)を持ってきて弾き出した。俺、司会のマイ
クを取り上げて叫んだが、それも電源切られてるし、もうマイク
を体育館で腕組んでいる奴等に投げつけ、素で歌い出したぜ。ク
ソ野郎が。
クソ野郎に捧げるバラードっ
ヘイヘイ
歩き方も知らねぇ
笑い方も知らねぇ
だからどうだっていうのさ
イライラするぜ
今さら
教えてくれなんて言わねぇ
俺たちもう知ったのさ
クソ野郎への叫び方を
真地面なんて言葉で
俺たちは騙されやしない
俺たちは終わらねぇ
それどころかまだ始まってもねぇ
ヘイヘイ
歩き方も知らねぇ
笑い方も知らねえ
だからどうだっていうのさ
イライラするぜ
ヘイヘイ
お前らクソ野郎
負けねぇくらい俺たちはクソ野郎
わかっているのさクソ野郎
死んでねぇぜクソ野郎
ぶっ壊した上を俺たちが歩いてやるぜ
ヘイヘイ
クソ野郎が
ヘイヘイ
クソ野郎が
ヘイヘイ
始めてやるぜ
俺たちバラバラになっちまったがな
何処までも戦って行くだろう
このクソ野郎が
クズテツは奴等を殴って退学。ショウイチはガンガンにライブハ
ウスで凄げぇバンドでギターを弾いている、そして退学。俺が一
番のクソ野郎だった。まだ、奴等と戦っているぜ、このクソ野郎
が。