ほんとうに天国に居たんだね、ナナ おいおい、そんなに喜んで飛びつくなよ 地上に落ちてしまうぞ ナナ、ずいぶんと若くなっているな すると俺も若くなっているのか ほうほう、手のシミがなくなっている おっとと、足元に茶々がいるじゃないか 相変わらずスリスリして あんな事故でここへ来ることになって ゴメン、許してくれるか おおっ、父ちゃん ずいぶん足どりも良く歩いているじゃないか 病室で俺が もういいよ、楽になって そう言ったら眠るようにこっちへ来たんだね なんてことを言うんだ親に向かって と、怒っているかなと思ったりしていたんだよ 笑っているね、父ちゃん ああ、ここが天国なんだね 新入りの俺だけどよろしく頼むね