まだ日は出ていないが 今年最後の一般ゴミを捨て もう来年に出す貯まるゴミを想像し チンケな頭の中はなんだか虚しく 今年も劣化する身体の変化に狼狽ながら 受け入れながら 駅までのホット缶コーヒーを 鼻の下にあてほっぺにあて すぐに飲んでしまえば温もりも消える わかっているけど流し込むのは 終わってしまいたい衝動が要求しているのだろう だからと言って気分が優れる時もある 心の浮き沈みの上の方はまだまだ微笑ましく 単純に生きているって素晴らしいと 感じたりするのだから 捨てたもんじゃない捨てれぬ理由が 一歩一歩背中を押しながら回っている すぐに冷たくなる缶を握りしめて やはりその感覚に現実を突きつけられながらも 捨てれるモノはまだ捨てることができる ゴミ箱の穴から乾いた音が響き ざまあみろと呟く今年ももうじき終わる