詩作品の推敲にて、言葉の使い方を修正する作業がなかなか難しい。何が難しいか、というとまず一字一字と文字をきちんと見ること。これがなかなか普段はしないことで、文字を読むのにだいたいのイメージで流し見をしているからだ。 一文で助詞がダブり異なる主語が複数あったり、「てにをは」がおかしくなっていないか、「の」「と」が多くて諄くなっていないか、語尾の文字がマンネリしてリズムが悪くないか、などなど全体の構成からも見ていかなければならない。 それに誤字、勘違い文字。ずっと意味を勘違いして使ってきた言葉も意外とあって、そんな致命傷に気が付かないこともある。もしかして、という感覚を持って辞書で言葉を調べるという初心は忘れてはいけない。 そして、できれば誰かに読んでもらい、チェックが入ればそれに越したことはない。自分の作品には甘くなってしまうから、他者の目があれば力強い。 作品を発表したのちに直しきれていない文字を見つけても、しまったと思わず、あれだけ推敲してのことだからしょうがない、と受け入れるくらい作業をしていることが重要である。誰でも間違い、勘違い、矛盾はあり完璧ではないのだから。 悔やまず受け入れられるくらい推敲をする。