夕暮れ時の公園で呟く どうかわたしが 元気でありますように 紙くずがカサカサと 風に身を引きずられて 踊りたくないのに 踊っている 今は我慢とか頑張りとかを 遠ざけたくて ベンチに背を丸め座り 黄昏れ空なんか見て 浮き沈み物語は 始まっては消えてゆく ボールが見えなくなると 賑やかな子どもたちは わたしに贅沢な時をくれる もう誰もいない公園 どうかわたしが 元気でありますように ひとり佇む寂しさに冷され 気持ちがリセットする ガッシャンと 自転車のスタンドは響き渡り 電灯の照らしが身体を包み込む 優しいお疲れさん 明日も どうかわたしが 元気でありますように 隙間のできた心で 強くペダルを踏み込めば 風が心地よく わたしは微笑んでいる