またね 二度と聞かぬまたねに 小石の耳栓はポトンと落ち 君のさよならは爽やかだった 僕の中にある時計は今 軒の下の雨宿りで止まって 君のいない僕の時計は 寂しさより静かで冷たくて 瞳に波うつ涙に滲んでは 君の姿を探し 君への愛を考えた時 君と違う時間を自ら流れること この救いを騙されたように 信じて生きて行くしか 僕の中にある時計は 想い出が邪魔するだろうけど 君から教えてもらった ほんとうの僕の姿に苦笑いして ハアーと息を吐き出して また回り出す秒針が聴こえる 僕が君への愛を知った音となって