砂浜に成りかけのサンゴは 手足がまだ生えていて これからどれだけの時間を掛けて 体を散りばめてゆくのだろう 寄せては返す波を枕に ピチピチと笑う鳥のさえずり クルークルーと歌う風の囁きを 聴いているのだろう 気持ちいいでしょ これ以上の癒しはないでしょ なくなることも 南の島では幸せになってしまう ひとりになった寂しさは 少しずつ少しずつ削れながら 誰かが何処かで微笑む 思い出に重なってゆくのだろう 粉々になったさよならは あなたを美しさで抱きしめて 此処にいることの 素晴らしいさを伝えるのだろう 気持ちいいでしょ これ以上の癒しはないでしょ なくなることも 南の島では幸せになってしまう