詩には ギターもなく ドラムもなく ベースもなく 裸で素を晒している ノリの悪いジャンルを やっているのは 自己満だけじゃないし それにピエロを 気取っているわけじゃない このひとりが めちゃカッコいいからさ 詩にはひとりの度胸が試される
あなたは強くて 負けないひとだった だけど弱音を吐くことを知らず 疲れてしまったのね 今は遠くを見ているばかりで あなたは誰になってしまったの それともずっと芝居をしていたの ねえ答えてよ 海の向こうに何を見ているの 私はとなりにいるよ ずっとずっとあなたを見ているから わかったことがあるの 私は弱くてもう崩れてしまいそう でもねこうやってあなたに 涙を流せるんだから大丈夫なの ねえ何を見ているの
だったの涙 さよなら そんな言葉は知らない だって聞きたくないんだから いつの日か そんな言葉は辛すぎてしまう 会えないのだから 歌うひとだったから 私は勇気もらえた だから言いたいことがあるんだ 泣かないで そんな言葉は言わないで もっと涙がこぼれてしまうから ありがとう その言葉は私に言わせてよ 大きな声で言わせて 優しいひとだったから 私は頑張れた だからいっぱいありがとう
へとへとになるまで働き 今日という日を詩にして 死んだように寝れる幸せ こんなラッキーを 有難くいただいて歳をとる ひとの顔色も自分の顔色も気にせず 大切だと思う一本道を歩き 時には走って息が切れ躓いて怪我をしても この身体で進める喜びと大きな空 今日も行く明日も行く明後日も行く
惑わされてはいけない 自分の景色を他人の色に染めてはいけない 表現することは評価を得ようとすることでなく 自分の中にある間違いのない言葉を探し ひとつの感性を露骨に複写していくことだ 誰でもいい自分なら自分は誰でもいいのだから 人間も社会も宇宙も捨ててただ自分が書くために