とっちぶる
Jul
5
昨日の母。
3:10頃に到着。母はベッドで横になっていた。
わたしが来たのを気配で感じたのか、声をかける前に目を開けた。
はくー たるよ? なまが、きぃな?
前日、お風呂の後に着させてくれたパジャマは、ズボン丈がやや短く、エアコンの効いた病院内では少し冷えるようだったので、新しいパジャマに着替えよう、と声をかけた。母は、そんなことが可能なのかというようなことを呟き、大丈夫、手伝うから、と勧めた。
ベッドから起こす、ベッドサイドに座ってもらう。
このステップに移るためには、色々な手段というか動機付けというかー工夫が必要だ。どうも、その部分がリハビリチームには出来ていないらしい。
そら、母は難しい人かもしれない。でも、プロでしょう。なんとか手立てを考えて欲しいものだ。。。
話が逸れた。
母のところへ行ってまずするのが、離床。ベッドから起き上がってもらい、車椅子に移乗させる。わたしが面会に行かないと、悲しいかな、これがなされないのだ。
なんだかんだ言って、母はこちらの促しにのってくる。嫌がる時は、何かしらの理由があるのだと思う。少し時間をおいて再度促すと、うまく行ったりもする。それは、その理由を忘れたからかもしれないし、自分の中で消化出来たからかもしれない、或いは、こちらが母の気持ちを尊重することで落ち着くのかもしれない。
新しいパジャマに着替えさせ、わたしがベッド周りを整理してる間、(3:00に届く)高カロリードリンクを飲みながら待ってて貰った。母は、飲め飲め、と言われると、強制される気持ちになるのか、飲まなくなってしまう。だから、さりげなく、勧める。これ、大事。
食堂へと移り、お茶を目の前へ。わたしも持って行ったペットボトルのお茶をいただく。それから、母の好きなプリンを勧めた。
だいばん〜
大きいと驚く母に、じゃぁ半分どうぞ、と促した。
母は、遠慮してか?律儀に半分をわたしに寄こすので、わたしはこのお菓子にする、と言って別に準備しておいたお菓子を食べて見せた。母にも一口あげると、食感が好きではなかったようだ、それ以上は欲しがらなかった。
母はその後にもわたしにプリンを勧めてきた。わたしは、ごめん、もう食べられん、と断った。
ちゅぼしてー
母にそう言って謝ると、母は自分で手を伸ばし、残りのプリンを食べてくれた。ありがさま〜。
それからトイレへ行き、夕食。メニューにかぼちゃの煮たものがあった。母は、
とっちぶる!?
と、喜んでいた。厳密にいうと、とっちぶる(=島南瓜)ではなく、普通のかぼちゃだったのだが。
久しぶりに母が積極的に食事に手を伸ばす様子が見れてとても嬉しかった。近くにいた看護師さんが、
♪とっちぶる とっちぶる
と歌い出した。驚いたことに、母がそれに続き一緒に合唱。周囲にいた他の患者さんがたも数名歌い出した。残念なことに、わたしはこの歌を知らず一緒に歌えない。でもメロディは知ってる。ごんべさんの赤ちゃんが風邪ひいた♪ってやつだ。
♪なくぅな なぁくな とっちぶる
驚いた。母がこんな歌を知ってたなんて。
今日は姉2が午後から年休をとり、母のリハビリチームと面談予定。
母の「拒否」を怖がらずに介入していって欲しいこと、わたしが時間を合わせて離床の手伝いが可能であることを伝えたい。とにかく、リハビリ目的の入院なのだと、念を押す予定。