ぼっちマス
Dec
28
某サイトにおいて、「ぼっちマス」についての記載があった。
夫や子供たちは(夫側)の家族宅でクリスマスを過ごし、妻(本人)は家でのんびり「ひとり」でクリスマスを満喫できる、というもの。投稿者はわたし同様、アメリカ在住。よって、クリスマスの意味合いが日本とは異なる。彼女は、長年のホリデーブルーから解放され、気兼ねなく自由に過ごせるようになったのだそうだ。
(これに対し、「日本では『クリぼっち』と言われている」というコメントもあった。クリスマスをひとりぼっちで、の略なのだそう。なるほど!)
かく言うわたしも、実は今年、初めて「ぼっちマス」を楽しんだ。
実行するまではどんな風になるやら見当もつかなかったのだが、なんということ、こんなにも充実できたとは驚き。
夫はホリデー関係とは無縁のシフトワーク。毎年、夫側の実家に行くのだが、そこに夫が来る可能性は直前までわからない。イブかChristmas Dayいずれかに何時間かいられたらラッキー、という感じ。よって、犬2頭を連れて実家まで3時間半の移動に加え、夫なしで過ごす4泊〜5泊は、年々、クリスマスというよりもクルシミマスに近いものが・・・なんてことを冗談で言ったものだった。それでも、まぁそうすることが普通だし、特別それに逆らう理由もないし、と思っていたのだが、今年は自分の中でちょっとした変化があった。Thanksgiving(ほんの1ヶ月前)に行ったのだから、まぁいいんじゃないの、と思えた。
Thanksgiving の少し前、義母たちは仔犬を迎えた。
ちなみにこれは早めのクリスマスギフトとして義母たちに贈られたものだ。正直なところ、わたし達夫婦はこのアイディアを手放しで喜べなかったのだが、半ば強引に共同出費者となってしまった。義母たちが愛犬を失くして約3ヶ月。ペットロスにはペットが一番、というのはよくわかっている。わかってはいるのだが、ペットを「贈りもの」とするのには賛同できない。が、それはわたしたちの手の届かないところで実行されてしまった。
仔犬はもちろん可愛い。義母たちも大喜びだった。
わたしも実際にその仔犬に会って、その愛くるしさにそれまでの色々なモヤモヤは「もういっか!」とさえ思えた。
しかしー
何せまだ8週間ちょっとの仔犬である。我が家の老犬たちとは歳の差はともかく、(犬種も違うので当然のことながら)大きさがまったく違う。仔犬相手に本気で噛むことはないうちの犬たちを誰よりも本気で怖がったのは、義母だった。当の仔犬はまったくのへっちゃら、いっときも休むことなくうちの犬たちに茶茶を入れてくる。そうして「ガウー!」と怒られる。
「そうやって社会性を養うものだから」と言っても、義母にとっては「噛み殺される」と感じてしまうらしい。多分、頭では(理屈では)わかっているのかもしれない、でも、ダメなのだ。何度も「ヒィ!」とすっとんきょうな声をあげ、仔犬を抱き上げては No,No,No!と、叫ぶ。
その繰り返しに、わたしだけではなく、うちの犬たちも参ってしまった。
そんなことがあって、Thanksgiving Breakでの滞在は非常に辛いものがあった。3泊4日のうち、夫が一緒にいたのはThanksgiving Dayの午後半日のみ。それ以外はわたしひとりで犬2頭と仔犬(&義母)のバトルを世話しなければならず、心身ともにボロボロの状態(ちょっと大袈裟)。
と、この犬騒動に加え、他にもちょっとした色々があったことはあったのだが、それはさておき。
今年のクリスマスには娘も戻ってこられなかった。
そのことについては11月に入ったところで既に聞かされていはいた。9月からの大きなプロジェクトが年末にかけて山を迎えるらしく、とてもじゃないが帰国できそうにない、ということだった。え〜クリスマスに帰れないなんて〜、と思ったりもしたが、大体において日本にはクリスマス休暇自体が存在しないのだから、しょうがない。これも日本に就職した者の宿命だ。
ということで、もしも娘が帰って来ていたらば・・・わたしも実家へ行ったのではなかろうか、と、後になって思う。娘もおらず、夫もおらず、愛するわたしの犬たちは一緒だが、仔犬がいるのでちょっとお邪魔的な存在で、、、、
と、これらを総合して、「今年のクリスマスは家でひとりで!」と、決めたのだった。ま、楽しみにしていたらしい義母たちには申し訳なかったけれどね。
2018年、ぼっちマス決行。の、記録をしておこう。
24日:
朝のうちに犬たちと散歩へ。日中はヘアカットと買い出し。夜、ミサへ参列。亡き母の着物を姉がスカートにしてくれたものを着用、母とともに教会へ。8:30からクリスマスキャロル、9:00からミサ。グランドピアノの奏者がどこかで見たことあるような・・・うちの学校の生徒?もしくはPara Educationの先生???ピアノに加え、トランペット、フルート奏者もおり、なかなか盛大な演奏。聖歌隊メンバーはいつもの皆さん。高齢化がさらに進んでいるよう。入隊希望するかな・・・なんてことをぼんやりと思ったり。
25日:
朝に散歩。いつものようにD用にワゴンを出す。途中、車を運転していた某女性に声をかけられる。わざわざ車を停止させ、窓を開けてのこと。「あなたのご主人もそうやってワゴンを出して散歩していたのを見たわ!」夫のことを言っているらしい。よく「夫」だってわかったな・・と思いつつ、「1頭は老犬で脚が弱っているの。彼が歩き疲れた時の保険として必要なのよー」と返事すると、「あなたたちはなんて優しいの!そうね、その子も外の空気を吸いたいわよね!」と絶賛された。どうやらDはここらで有名なのかも。Dog on a Wagon. お互いに「Merry Christmas!!」と言って別れた。
午後からディナーの準備。夫は(予想通り)帰ってこられなかったので、ひとりディナー。Bacon Wrapped Shrimpをメインに、Roasted Vegeと。それから、練習用にやってみた Homemade Egg Noodlesがことのほか上手く行ったので、それも添えた。義母の味に近づきつつある。かも!
こんな感じの2日間であった。
夫は、思いがけず26日の夜遅くに帰宅。少しゆっくり出来ると思う、とのことだったが、昨夜(こちらも思いがけず)仕事へ戻ることに。可哀想に!!
今年は驚きのGreen Christmasだった。
雪のないクリスマスなんて、、、、と、残念な気持ちが大きい。
今朝は起きたらうっすらと雪。夜のうちに降ったらしい。屋根とかDrivewayとかが雪で覆われていて、今は雪混じりの雨。
クリスマスデコレーションはNew Years Dayまでは片付けずに置いておく予定。教会では6日に、と言われているけれど、冬休みの間に片付けてしまおう。多分、2日か3日までには。
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