転機
Apr
3
娘がガールフレンドを連れて来た。
結婚しようと思っている、と言う。
えっ、、、心中穏やかとは言えなかったが、相手が誰であろうと頭ごなしに反対するのは良くない、と自分に言い聞かせ、そうなの・・・とだけ答えた。
相手の子はこちらの様子など全く気にすることなく、近所の子だろうか、何やら楽しげに話している。結婚するかもしれない人の親に会いに来た、という感覚はないようだ。それとももしかしたら彼女にはそういう気はないのか?と思ったり。
娘はいつから女性と付き合うようになったんだろう、、、と考える。そんなことは聞いたことがなかった。言えなかったのか?普通にボーイフレンドもいたではないか。いやいや「普通」なんて言葉は良くない、そんなことを言っちゃいけない、そんな言葉を口にしないように気をつけないと、、、なんてことを、娘が彼女のことを話している間、頭の中でぐるぐるぐるぐる考える。
あれ?今なんて言った?
だから、彼女は大学でアートを専攻していて、そのリサーチで・・・
ちょっと待って、彼女、まだカレッジ生ってこと?
そうだよ。
年下なのか、、、、
待て、まだカレッジ生ということは、彼女のこれからを娘が養っていかなくちゃいけないってことだよな、、、、いいのか???そんなんでいいのか???
だんだん穏やかではいられなくなってきた。
It's your life, it's your decision.
と言い続けてきたつもりだったが、ちょっと待て〜〜〜と思う、思ってしまった。そら、あり得ることだ。女性同士の結婚ではどっちもwifeだけど、どっちかがhusband的になるものかもしれない。いや、経済的に優位に立つ者をhusbandとする考えこそ間違いなのか。あああああああ、、、、
そんなわたしの心を感じ取ったのだろう、娘が挑戦的に「何!?」と言った。「何が言いたいの?なんか問題?」
あるよ!!大ありだよ!!
でも、その理由はまったくもって正当できないものだと知っている。愚かなことだ。ただ感情的に許せないだけだ。
相変わらずこちらの様子など気にもせず、お相手の彼女さんは朗らか過ぎるほどに遊んでいる。ああ、芸術家って感じだ、と思う。あんな感じだもの、誰かが支えてあげないといけないのだ、でもそれをするのが(したいのが)娘だなんて、、、
問題なんかありません。
どうぞお好きなように。あなたはもう立派な大人ですから。
あなたの人生です。あなたが決めたことを好きなようにすれば良い。わたしたちが口出しすることではありません。
怒りにまかせて、英語でまくし立てた。娘はちょっと悲しそうな顔をしてわたしを見ると、Okay, Thanks mom.と言った。
彼女さんのところへ駆けよって行く娘を見ながら、頭ごなしに否定してはいけない、これからは色々と変わっていくのだ、と自分に言い聞かせた。
・・・
2日前の夢。
昼間、ふいに思い出した。
なんという内容!なんなんだ、、、、!
思い当たるのは、前の日に娘から「転職しようと思っている」という連絡が来たからではないかと。今こんな状況(一月以上在宅勤務中)なのに?てか、面接なんかもできないんじゃないの?と聞くと「もう内定出てる」という返事だった。
これまでも何度か内定出てから断ったこともあったので、まぁどうなることやら?だけども、どうも今回は本当の本当に決行するっぽい?
決意できた、というからにはそういうことなのだろう。
娘はわたしと違ってかなりの慎重派。驚いたけど、おめでとう!と言いたい。まぁ夢の中ではあんなに慌ててたけど!