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- 内倉憲一 ニュースレター Vol. 310 心に訴えるメッセージ
PSPINCのサービスにはさまざまな機能が備わっています。多くの広告では、こうした機能を並べて競合と比較し、「これだけ優れている」と訴えています。最も一般的な手法は比較広告でしょう。「当社のサービスの方が機能が多い」「価格が安い」といった内容で、利用を促そうとするものです。しかし、こうしたメッセージで人の心を動かすのは、必ずしも簡単ではありません。
データだけでは、人の心はなかなか動きません。心を動かすためには、メッセージが直接心に響くような工夫が必要です。では、心に届くメッセージとは、どのようなものでしょうか。
以前、YouTubeの動画で目が不自由な方が、傍らにメッセージボードを置いて募金を募る動画を見ました。ボードには「私は目が見えません。助けてください。」と書かれていました。これは真実ですが、このメッセージだけでは多くの人の心を掴むことができなかったのです。そこに通りがかった女性が、そのメッセージを書き換えました。すると、多くの人が募金をするようになったのです。新しいメッセージには「今日はいい天気のようです。私には見えませんが」と書かれていました。
この違いをどう思われますか?この動画が実話かどうかは別として、伝えたいのは「メッセージは事実を伝えるだけでは十分ではない」ということです。人を動かすためには、その人の心に訴える必要があるのです。多くの成功している企業、特にAppleやNikeといった大手ブランドは、製品の機能以上に、製品を使うことで得られる体験や気持ちに訴えるメッセージを届けています。
私もこれから広告を作成する際には、「どんな機能があるか」ではなく、「それを使うことで何ができるのか」を伝えるメッセージを重視したいと考えています。
例えば、弊社のメールホスティングサービスを考えるとき、「この機能が備わっている」ではなく、「大切なメッセージを安心してお届けするシステムです」といったメッセージに変えられたら、より多くの方に共感していただけるのではないでしょうか。皆さんは、どう思われますか?広告で心がけてることなどあれば、是非シェアしてください。