35mm換算で標準レンズの定番といえばやはり50mm~60mmくらいですがF値の明るいレンズが揃っています。 開放F値が1.0~1.8ぐらいのレンズがそれに該当します。F値が明るいほどよくボケるということで写真表現の一つであるボケを大口径レンズはコントロールしやすく同じ焦点距離ならばできるだけ明るいレンズということで揃えてきました。 フィルム時代の一眼レフMinolta XDに付けた「MD ROKKOR 50mm f:1.4」、オークションで最近手に入れたROKKOR最高峰の「MC ROKKOR 58mm f:1.2」、そして、現在のデジイチの最高峰である「EF50mm f/1.2L USM」の3本です。 「MD ROKKOR 50mm f:1.4」は、当時でも絞り開放から全画面にわたりハイコントラストで高解像力が得られれ、主要被写体背景のボケ味にも十分配慮されているということで銘玉の一つと思っています。 「MC ROKKOR 58mm f:1.2」は、「MD ROKKOR 50mm f:1.4」の一世代前のレンズですがMC時代の標準レンズ最高峰と言われたこれもまた銘玉。 「MD ROKKOR 50mm f:1.4」世代には「MD 50mm 1:1.2」という最高峰?というレンズもありましたが「MC ROKKOR 58mm f:1.2」に対し焦点距離を詰めて無理した関係か周辺で収差が目立つということで芳しくありませんでした。 ということで今年オークションで「MC ROKKOR 58mm f:1.2」の新品級をゲットできたことは大変ラッキーだと思っています。 現行のデジイチの標準レンズ最高峰は、「EF50mm f/1.2L USM」だと思っていますが全メーカーを通じ標準50mmで開放F値1.2を誇るのはこのレンズだけです。 このレンズは今となっては古いモデル(2007年1月発売)で後継レンズが噂されていますがスペック的に究極(各歪を最小限にする)を求めるのではなく敢えて歪を少し残し撮り手にこのレンズの味を使わせるという意図があったようで人によって評価の分かれるところとなっています。 私は、このレンズのジャジャ馬振りが好きで買ったのですがまだ使いこなせているとはいえません。でも、開放時のとろけるようなボケから絞った時のハッとするシャープな写りで撮れた時などはほんとに満足度が高いです。