2010年1月に台湾自転車一周と北部横断を終えてから、懸案だった中央横断道路3200m峠(合歓山)を越える機会がやってきた。 2011年5月2日の朝は宜蘭駅前旅館で迎えた。ドタバタの始まりの朝になった。 何故かというと昨晩、新竹の7&11からパソコンなど入ったキャリーケースを宅急便で5/05泊の台南大飯店に宅急便で発送した。その中に現金、クレジットカード、銀行キャッシュカードとお金に関するすべてのものを入れていた事、朝になって気がついた。 手元には2千元(6千円)の現金しかない!これでは5/05台南までのお金がとても足らない。3200m峠越の自転車旅には出かけられない。 う〜む、方法は二つ、台北の黄さんから借りるか、頭城のファンさんに借りるか。遠慮のない方は台北黄さん。朝早すぎて黄さんに電話するのも気が引けて、とにかく高速バスで1時間10分台北駅に行く。 台北バスターミナルのモスバーガーから黄さんに電話をするが電話が留守電。2時間のうちに何度も電話をするが通じない。 仕方なく頭城のファンさんに電話し7千元借りるお話が出来た。再び1時間の高速バスの人。礁渓(温泉地で有名)のバス停でファンさんに会い、1万元拝借。返済は今冬、台湾南部サイチャ航空公園で再会し時で良いとの事。(そうも行くまい、早めに返金せねば) 礁渓駅前で自転車を輪行袋から出して15分で組み、近所のジャアジャア麺をかき込み、いざ!南下。宜蘭、羅東と通過。う〜ん!気持ちイイ!やっぱり自転車漕ぎはイイぞ。薄日が差し、しかも追い風。あまりにも気持ちいいもんだから予定外の新蘇澳駅まで38km漕いでしまった。 そこから区間列車に自転車のまま積み込んで(自転車運賃必要)、花蓮駅一駅手前新城駅下車。 駅プラットフォームから自転車を漕ぎ出して、タロコ渓谷入り口の集落、崇徳に向かう。と、前方によれよれとペタルを回す外人がいるではないか。話しかけるとこれから先に泊まれる施設があるか?との事。 彼はオーストラリア人でやはり3200mの峠を自転車で越えて台北に行くとの事、今日は台東北の成功村から170km漕いで来たと。 近所の民宿を見つけ、彼と同室。部屋代は彼Kingsが全部払い、晩ご飯は僕が全部払うことになった。 僕の不十分な英語にも付いてきてくれた。 写真は民宿前でKingsと。