ハルのブログ

この観音様たちはいずれも有名な仏師が彫ったものではない。全体のバランスとしては欠ける様に思えるけれど、人間に近い感じがする観音様たちだ。かわいい仏様だ。 これらの仏様はお寺の本堂に安置されているものもあるけど、部落の「お堂」に置かれ、その民衆たちが手を合わせ、そして観音様を守り続けて今日に至っている訳だ。特にこの地は戦乱激しかった場所。戦争が始まれば田んぼの土に埋たり、川に沈めて戦火から観音様を守って来たんだそうな。 奈良時代後期から平安時代の仏様たちだそうな。という事は1200年もの長きにわたって、民衆によって祈り、守られてきた観音様たちだ。すごいな～！展示場脇で流れていたビデオ画面に地元の人達が「私たちは観音様を守らせていただいています。先祖様が綿々されて来た事を、僕らの子供たちにも伝えて行くのです」という言葉が印象的だった。「守らせていただいています」の言葉が。 観音様たちの向かいの展示場では「藝大コレクション展」開催中だった。この絵も迫力あったな～！文明開化すぐの時代の作品。 藝大美術館前の大木。味があるね。 歴史的な芸術人もこの大木を見てきたんだろうな～。