無理して過去にしがみつく必要はない。
時代に逆行する必要もない。
ただ、そこにあるというだけで、
変わらず存在しているというだけで、心が和らぐこともある。
しがみついて、沈まなくてもいい。
必死に立とうとしなくてもいい。
泡のように消えていく存在に、枯木のように朽ちていく存在に、
新たな場所を求めて颯爽と泳ぎ去っていく存在に、
心をえぐられて、泣いていたんだ。
泣きながら、ずっと立ち尽くしていたんだ。
私はどうしたらいいの?って泣いていたんだ。
そっと力を抜いて、浮かんでみよう。
ぷっかりぷっかり浮かんでみよう。
そうして漂ってみよう。浮草のように。
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