読み終わってというか読んでいる時も抱いた「切ない」という感情。久しぶりでした。
舞台はここシアトル。
住んでいる自分に取っては、目を閉じてそのままその街の光景が浮かびます。太平洋戦争中の街の風景はさすがにですが、でも当時がそのままあるのが本の題名にもなっているパナマホテル。
まだ一度しか行ったことがありません。
しかも、当時の日本人街の境界線を実際に理解していない新一世。
白人社会のなかで、反目したり寄り添う日本人と中国人の姿。今の日中関係ともだぶり切ないものがあります。
主人公は中国人の男の子ヘンリー。そして、初恋の少女が日系三世のケイコ。自分の初恋時代を思い出す切なさもあるかもしれません。
また秋のお薦めの一冊が増えました。
近いうちにパナマホテルにお茶しに行こうと思っています。
写真は、日本人街の一画であっただろう所から撮影したシアトルダウンタウンの坂の向こうにあるキングスステーション(シアトルの鉄道駅)の時計台です。
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