ナンバーワンからオンリーワンへ、気持ちとあり方の変化
Jul
26
営業歴もうすぐ20年の歴史を振り返ると
在り方や気持ちに随分と変化がありました。
周りに強力なライバルが多くて
トップになることが目標でした。
負けず嫌いだった私は、
望み通り一番になり
トップセールスの仲間入りを果たしたのです。
でも、そこがゴールでなかったことを
トップになって知ったのです。
それは「追われる身になる」ことでした。
「トップの座は死守しなくては」
「今更二番手なんて格好悪い」と
トップであり続ける
厳しさとの対峙が始まりました。
トップは出来て当たり前、
「さすがだね」と言われる反面
逆に出来なければ
「トップなのに出来ないのか」と言われる始末。
毎日がプレッシャーとの闘いでした。
当時の私の判断基準は「周囲の評価」
今から思えば
自分に自信がないので、
周りからの評価に転嫁して
行動していただけでしたが、
当時の私はそんなことを考える術もなく
ただ周りの反応に一喜一憂していました。
しかし
そんな日々が何年も続く中
私は少しずつ疲れ始めたのでした。
目標にしていたナンバーワンの座。
せっかくトップになれたのに
待っていたのは苦しい毎日でした。
最初こそプレッシャーが励みになりましたが
次第に頂上からの景色を楽しむ余裕が
なくなってきたのです。
そんな私に大きな転機がやってきます。
結婚後に妊娠した事で、
表舞台の営業部門から後方支援部門に
異動が決まったのです。
「もう、追われなくていいんだ」
安堵感と解放感と同時に
人間関係もキャリアも
全てゼロからスタートする不安が
一緒に押し寄せてきました。
みんなが同じ活動をする営業拠点と違い、
後方支援部隊は
異なる業務を受け持つ人が集結しています。
総務、経理、顧客対応、データ集計、企画広報…
質問できるのは直属の上司、
忙しい上司の手を何度も止めながら
必死に仕事を覚える日々が始まりました。
当時の上司の言葉は今でも忘れません。
「営業の楽しさや辛さを知ってるから、
君にこの仕事(企画広報)を任せたい」
今までの頑張りを昇華できたように感じました。
所属する場所でナンバーワンになれたのは
とてもいい経験でした。
でも、それは一部の小さな世界の中の出来事で
全てではありません。
私にしか出来ないことを極めて、
オンリーワンの景色を見たいと思ったのです。
ライバルは周りではなく自分自身です。
いつの頃からか、
SMAPの『世界に一つだけの花』の
ワンフレーズが大好きになりました。
立ち止まった時はいつもこのフレーズに助けられています。
No.1にならなくてもいい
もともと特別なOnly one
職場が変わっても
ステージが変わっても
オンリーワンを目指す私の挑戦は
今も継続中です。
トップと呼ばれる人は何人でもいるけれど、
オンリーワンと呼ばれる人は
一人しかいない事に気づいてしまったのです。
「私が一番」
よりも
「あなただけ」を
優先したくなったのです。
今の私の目標は
トップと呼ばれる後進を育てること。
そしてオンリーワンな私に近づくこと。