それ、セクハラじゃないですか？
Aug
23
職場を異動になって一番に驚いたのは
同じ会社でも
拠点により随分と文化が違う事でした。
今なら「それセクハラです」と堂々と言える事も
四半世紀前は思っても口に出来ない事が
沢山ありました。
いつも挨拶をしてくれる他部署の男性。
本人はコミュニケーションのつもりで
挨拶と一緒に一言添えて話しかけてこられます。
実はこの言葉に問題がありました。
「顔色が悪いね。化粧ノリが悪見えるよ」
「今日、足が浮腫んでない？」
「髪を切ったの？長いほうが可愛かったのに」
本人に悪気は全くありません。
だからタチが悪いのです。
噂には聞いていたけれど
想像を超えるぶっ飛び度に驚きました。
もっと驚いたのは
周りの女性達が無反応だった事でした。
「あの言い方はダメだと思う」と
私の意見を伝えましたが、
彼女達からは
「悪気はないんだからほっといたらいいのよ」
「刺激して変な波風を立てないで欲しい」と
釘を刺されてしまったのです。
誰もが何も言わず反応がない事は
無言の承認に繋がり、
「言って良いんだ」と
誤解を生む事にも繋がります。
体調によっては
化粧ノリが悪いこともあるし、
足が浮腫んでだるい時もあります。
自分の意思で髪型を変えたのに
他人にとやかく口を出されたくありません。
発言するのは自由だけれど
相手に配慮して発言するマナーは
やっぱり必要だと考えた私は
当時の上司（男性）に相談しました。
周りを細かく観察できるのは凄い才能だけれど
相手や周りが不快になる言い方は
無くしていくべきだと、思いを伝えました。
周りからは波風立てないで欲しいと言われたけど
やっぱり何か違う、と思った事を言いました。
私が言うまでもなく
みんな薄々気付いていたのです。
「それはダメでしょう」と
上司も思っていたのです。
上司は続けました。
「〇〇さんに話をするのは簡単だけど
その後で犯人探しが始まると厄介だよ。
それでも良かったら話はするけどどう？」
組織の輪が乱れると仕事がし辛くなります。
でも仕事のためなら
我慢しなくちゃいけないの？
でも、やっぱりおかしい。
どうしたら良いんだろう？
悶々と悩む日々が始まりました。
明日に続きます。
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