それ、セクハラじゃないですか?②
Aug
24
噂には聞いていたセクハラおじさんの洗礼。
驚いたのは本当にいたセクハラおじさんではなく
周りの反応でした。
「放っておいたらいい」
「わざわざ波風を立てないで欲しい」
表立って指摘はしない代わりに
陰口や欠席裁判がありました。
上司も見て見ぬふりをしていました。
職場の雰囲気が悪くなるから
波風立てたくない気持ちは理解できましたが、
陰口や欠席裁判があるだけで
雰囲気は良くないと私自身は思っていました。
何より
誰も何も言わないまんまだと
状況は変わりません。
陰で文句言っても現状は変わらないのに
このままで良いのだろうか?
そんな事を思うようになりました。
時代は四半世紀前。
営業を離れ異動した先で
当時の私はド新人の一番下っ端。
元トップセールスは過去のこと、
ここでは何の役にも立ちません。
私は陰口や欠席裁判が苦手です。
何だか、ドス黒い空気に支配されて
どんどん運気が下がるように感じるからです。
セクハラ発言が無くなれば
陰口や欠席裁判も無くなるはず。
そうすれば快適に過ごせるはず。
そう考えると
答えはとてもシンプルでした。
〜小さなアクションから変えてみよう〜
私のチャレンジがスタートしました。
「おはよう、今日は化粧ノリが悪いね」
『おはようございます。チークの色変えたの、
分かりました?でも化粧ノリが悪いと言われたら傷つきますぅ。このチーク、高かったのになぁ」
「おはよう、今日、足首浮腫んでない?」
『おはようございます。このフロア、クーラーが効き過ぎて寒いので昨日から冷えてるんです。
エアコンの温度上げてもいいですか?」
「おはよう、髪切ったんだね。長い方が可愛かったのに。」
『おはようございます。
え?似合ってないですか?みんな可愛いって
言ってくれますよ。ショックです」
チャレンジというよりも反撃、
言われっぱなしにしないで
自分の気持ちを伝えるようにしました。
心の中では
「それをセクハラって呼ぶんや」と思いながら、
表では何食わぬ顔で
自分の気持ちをしっかりぶちまけました。
少しずつですが…
変化が起こり始めました。
何か言った後で
「今の発言はまずかった?」と
確認が入るようになったのです。
周りも少しずつ変わってきました。
冗談ぽく
「それ、あかん発言ですよ」
「セクハラで訴えられますよ」
そんな会話が飛び交うようになり
一人一人が「これ言っていいのかな」と
考えられるようになってきたのです。
少しずつ雰囲気が変わり始めた頃に
他拠点の女性からSOSの電話が入り
事態は新たな局面を迎えていくのでした。
明日に続きます。
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