同居からの学び
Nov
10
最初の出来事は
何でもないと思っていた
「朝の挨拶」でした。
もう四半世紀近く昔のことです。
結婚した私は
主人の義両親と同居する生活が始まりました。
「一緒に暮らす家族に遠慮はいらんからね」
「本当の娘だと思っているから」
単純な私はその言葉を額面通り受け取り
同居生活がスタートしたのです。
主人と義両親がずっと続けてきた日常に
私が新参者として入っていくことの意味を
この時の私はまだ分かっていませんでした。
同居生活1日目の朝、
義両親に「おはよう」と挨拶した時。
朝だから「おはよう」
私の中では普通の事に
早速、物言いがついてしまいました。
「『おはよう』じゃなくて
『おはようございます』やろ?」
「お義父さんには
『おはようございます』と挨拶してな」
え?
家族なのに?
何で?
上司じゃないんやから…
丁寧というより距離を感じる…
色んな思いが頭を過ぎります。
この時は
普通のハードルが皆んな違うという概念が
なかった私は
郷に入ったら郷に従え。
いかなりトラブルを起こしたくないのと、
一度指摘された事は二度と言われたくない性分とが相まって
翌朝からは義父には「おはようございます」と
淡々と挨拶を始めたのでした。
淡々と発する言葉なので
気持ちは乗っていませんでした。
普通って何?
家族って何?
挨拶って何のため?
ずっと燻ったままで
10年以上を過ごしたのでした。
そんなある朝のこと。
子供が
「お母さんは何でおじいちゃんに敬語なん?」
義父には「らおはようございます」
と言う私を見て
素直な疑問をぶつけてきました。
戦前の家長制の中で生きてきた義両親にとって
当たり前のことを一々考えることはありません。
歳下や嫁がその家のやり方に合わせるのは
彼らにとってはごく普通の事。
でも子供達の生まれ育った平成の世界では
家長制度は既に過去のもの。
皆んな平等がスタンダードで
家族の中で私だけが義父に
「おはようございます」と言うのが
逆に目立ってしまったようです。
家族だから同じ事を考えるわけではなく
家族でも意見の違いはあって
それを遠慮なく言い合えるのが家族。
そして、言葉にしないと
案外とわからない事は多いのです。
「家族だから分かると思ってた」ことは
わからない事だらけなのです。
「家族だから」の考え方や基準が違うと
家族間でもトラブルや行き違いは
沢山起こります。
それは長年一緒に暮らしていても起こること。
みんな違うから
話してみないとわかりません。
社会の中の一番小さな組織が家族。
先ずは一番小さな組織の中で
違いを認める事ができれば
ちょっと大きな家庭外の組織でも
違いを認める事はできるようになります。
いきなり大きな事ができなくても
小さな事からなら出来るはず。
私の同居生活は
四半世紀近く経とうとしています。
それでも、まだまだ違いを感じる部分はあって
その度に
話して
ぶつかり合って
また進む
を、繰り返しています。
まだまだ続く同居の学び。
嫌だな、腹立つなと思うより
何が学べたか?の、視点で見てみると
違う世界に気づく事ができるのが
同居の魅力の一つだと
私は思ってます。
モヤっとした時は
学びどきです。
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