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posted 2020-08-30 17:43
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
いきなりさ カレーの鍋が転がり にんじん じゃがいも 肉 玉ねぎの哀しさ ルーをかき集める 虚しさ 苛立ち 放棄心 俺はもう一度 カレーを作る力はあるか 生きていく力はあるか 手についた カレーの熱さに笑う...
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posted 2020-08-22 22:40
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
僕は雲が緑だという詩を書いた でもその詩を読んだ君は 「白い雲について書いてあるね」 そういうんだ 旅立ってしまった言葉たちは いつの間にか姿を変えて 面白いことになっているんだ もう僕の思い通りにならない だって君の心を自由に浮くんだから...
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posted 2020-08-22 22:26
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
友人だと思っていた彼に 大事なものを貸した 返って来ることはなかった 貸し渋りをしなかった純粋で 自分を慰めることができるか すでにその心はなくなっていた 疑う心を持つと大人になり 自己防衛の壁が高く厚く積まれ また孤独に帰ってゆく...
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posted 2020-08-15 18:43
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
僕の一秒が 僕の一分になり 僕の一時間になり 僕の一日になり 僕の一年になり 僕の十年になり 僕の中で 僕が積もりながら 僕となり 僕という山を登る...
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posted 2020-08-07 23:34
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
通り過ぎてゆく 小豆色の貨物列車は続く 切れることのないガタンゴトン 足の裏から伝わって 断続的な休符にある 倒れては起き上がりまた倒され 疲れた身体の血流だけを感じ 仕分けもせずに捨てた時間たち 私は私を恨みまた私を許す 理想はあってない時間を揺らす それでも 足から伝わる俺の生きている 貨物列車...
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posted 2020-08-06 18:19
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
バカ野郎っ と、僕は投げ飛ばされた石 今は空き缶 ビニール袋やペットボトルたちに 囲まれて暮らしている 彼らは死んだように言葉を発しない 君らも バカ野郎って言われて投げ飛ばされたのかい? …………… この孤独はここに積み重なっていく...
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posted 2020-08-03 07:17
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ケースから取り出せば ぷわっとハワイアンコアの匂い 波の眩しいイメージに音を合わせ 南国の砂浜で指が遊ぶ ポロロンポロロン ポロポロポロリンポロロン ナイロン弦の優しさは 疲れた心に可愛く明るく響く 悩みイライラや憂鬱たちも 想像の光にすっと吸い込まれて ポロロンポロロン ポロポロポロリンポロロン ...
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posted 2020-07-28 14:52
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
哀しみの涙は 海に流れ 青が微笑み 喜びの声は 空の雲となり 白が飛んで 怒りの尖りは 夕陽に傾げ 橙が踊り 楽しむ心は 星の輝き カラフルが咲いた 分かち合う 恵のスピリッツは 継がれ振られ やさしさが吹く...
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posted 2020-07-19 07:19
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
いかているよ きいいすもいてんきだす ひとり暮らしの母にスマートフォンを渡した 始めは難解なメールばかりだったが それでも母と繋がっていることに安心した そして週末は文字入力の練習 母ちゃん長押しになっているよ 文字を打つ時にアッと言いながら押してみてよ アーじゃないよ アッだよアッイッウッエ...
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posted 2020-07-19 07:16
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
真っ赤なお風呂に 仲良くお風呂に入った 駄菓子屋では定番の すもも兄弟 ちょっと酸っぱく ザクっと良い音 みんなの舌も真っ赤か 種は溶けない飴 口の中で 遊ばせた懐かしさが 今もここに...