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posted 2019-01-21 17:25
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
新宿駅のホームで電車を待っている 周りを見渡しても 顔がわからないくらい遠くに ひとが数名いるだけ あのストレスがぶつかる ひとの群れはどこへ行ったんだ この閑散とした音のない世界に口を開け 廃れてしまった日本を 懐かしい気持ちで受け入れようとしている 一向に電車は来ない しかもどこへ行こうとしてい...
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posted 2019-01-20 21:55
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
彼女は玉の輿よね ひとは比べるの好きだよね 経済力がないなら ないなりに楽しめばいい そんなに生きていくことは 甘くないというひとがいるけれど ほら古今亭志ん生が言っていた 貧乏はするもんじゃなく 味わうもんだ それなあ〜...
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posted 2019-01-19 18:53
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
さしのべた長い朝日に 窓を開けると 冷たい空気が心地よい こんな一月の空に僕の身体は のぼって行くように軽くなって 猫もひょいとベランダの手すりに そしてカシャとハイポーズ 青い空の開放感 温かな朝日のハグを感じながら 詩なんて書いている ああ俺は今朝も幸せ野郎だ...
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posted 2019-01-19 04:08
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
詩作品の推敲にて、言葉の使い方を修正する作業がなかなか難しい。何が難しいか、というとまず一字一字と文字をきちんと見ること。これがなかなか普段はしないことで、文字を読むのにだいたいのイメージで流し見をしているからだ。 一文で助詞がダブり異なる主語が複数あったり、「てにをは」がおかしくなっていないか、「...
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posted 2019-01-17 04:47
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
お月さん そんなにでかい顔して ほっぺが紅くて 一杯やっているのかい じゃあ俺も今宵は付き合うよ どうだい最近はお月さん えっ 地球の色が気になるって 昔はきれいな色だったって なんだか酔いのさめる話だね…… おーい お月さん もうそんな高いところで 小さくなって寝ているんかい...
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posted 2019-01-16 17:58
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
大先輩でたいへんお世話になっている木村さんの詩が 海外のチャリティーコンサートで朗読されることになりました。 ずっと震災の詩を書き続け 被災後の現地を案内されるボランティアなどされ メッセージを送り続けている素晴らしいかたです。 英語で拝読されるようですが、とても楽しみだな。...
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posted 2019-01-14 13:29
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
僕は詩に手を染め 足を洗えなくなり 手だけを洗うようになった いや待てよ 詩は悪ではないのだから そんな言い方は変だな でも中毒性があるのは 間違いなさそうだ 授業中に詩を書き 気がつくとチャイムがなって 手洗いだけを済ませ 続きを綴った...
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posted 2019-01-14 01:58
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
痛みが遠隔の身体を抜け 握り込んだ拳では散らばりに さし伸べることも出来ない 環境に従う水の意志は 自由だと錯覚して逃げて行く 迫る有限の埋め尽くせぬ 近づけば遠ざける瞬間への 最後の反骨を見た...
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posted 2019-01-12 03:10
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ナイタースキーのリフトが止まる 隣には知らぬ女性 綺麗な女神に微笑む俺 くだらない話に付き合ってくれ 楽しいひと時を過ごす幸せ感じ しかし ト、トイレが近くなって リフトが動き出すと じゃあ、とトイレに走る そして、ゲレンデに戻ると…… どうやら彼氏がいたようだ だよね〜...
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posted 2019-01-06 21:04
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ぼくが歩くと 「むねをはりなさい」 おとなにいわれた 空を見て歩くと 「地を見て歩きなさい」 おとなにいわれた 下を見て歩くと 「まえを見て歩きなさい」 おとなにいわれた ないて歩くと 「なくんじゃない」 おとなにいわれた おとなはだれも 「どうしたんだい」 と聞いてくれない (再掲、ちょっと推敲)...