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posted 2019-02-03 17:16
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
月曜の通勤時間だというのに 朝から詩なんか書いて 涙を流しているんだから 今週、大丈夫か自分 ああ、かっこ悪いから 指で拭ってみると そんなにきれいな涙ではなく だんだん哀しさに冷め 今度は微笑んでいるんだから 今週、大丈夫か自分 たぶん大丈夫 きっと大丈夫さ 今まで根拠のない自信に 助けられて生き...
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posted 2019-02-03 16:59
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
余命も知らず 君が逝ってしまったことを どうしてなんだよ と、今でも言いたい 私がただ自分の気持ちばかり 考えているからだろう けれど、どうしても 君の優しさは友として 納得できていない そして、君にとって私が友でないという 馬鹿なことを考えたりする おい、なんとか言ってくれよ...
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posted 2019-02-03 15:44
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
自分が可愛いという体裁の言葉を あなたから投げ掛けられた気がして それをどうやって優しさだと思い込み 聞けば良いのだろうか 本音を全て向けられて あなたとの社会が壊れてしまう方が もしかしたらスッキリと生きられるかもしれない しかしそれほど自分が強くもないのだから 切れるわけもなく変わることもなく ...
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posted 2019-02-01 04:52
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
その記憶はいいイメージだ 公共の場であのニオイを嗅ぐことがある もう五十年近く前のことだが 誘う記憶から幼稚園児だった頃にあった不安定の中 安心に触れるような空気感が蘇る 淡く甘い懐かしいニオイの元は探らない 名も知らないニオイと顔の思い出さない先生でいい 先生のいいニオイ...
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posted 2019-01-31 03:53
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
風に吹かれ 皺くちゃな弧を描き ポチッと小さな声が 誰に響くことなく 消えてゆくのがなお寂しい 僕は何処へ行く川面の枯葉 だからどうかお願い このままずっと 揺れる面影を浮かべたまま 流れ流れ流されて 僕は何処へ行く川面の枯葉...
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posted 2019-01-29 07:35
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
十円玉を入れ間違い電話 すみません、といって消える十円 もう財布には十円玉が一枚 もう間違えることはできない おう、齋藤か ああ、ちょっと待ってて そう言われ これは十円ではもたない なんだよ百円玉投入か ああ、ごめん急用が入って ガチャ お釣りの出ない哀しいさを 何度味わったことだろう...
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posted 2019-01-26 22:26
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
人が倒れている時 1 大変だ人が倒れている 誰か救急車を呼んでくれないか 急いでくれ意識がなくなっている 2 人が両手をひろげ地球を抱いている 誰か牧師さんを呼んでくれないか 急いでくれ愛し合っている...
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posted 2019-01-26 22:25
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
希望が丸く抜け落ち あてなき今宵に流されてゆく 日出ずる国の明日を 夜に消される三日月がぽかりと待つ テレビでは国旗を掲げて スポーツ選手が希望を赤く染め 騒ぎ始める血を感じ 頓挫した作業に日を昇らせ始める...
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posted 2019-01-26 19:49
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
もうすでに空き部屋となった 親父の仕事部屋に入る なんだか懐かしい匂いがする 手ぬぐいを頭に巻き 中指にはパチンコ玉のようなペンダコ 窓の断面図は機密な迷路 煙草とインスタントコーヒー ショートスリーパーだった親父は 朝五時から夜の九時まで図面を睨む 五十五年間ずっと線を引き続け その長さは天国まで...
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posted 2019-01-24 17:08
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
車窓から 風はちっとも見えません 僕が揺れているだけです いつもの景色を いつもと違ってしっかり 感じていたいのです 鬼ごっこで逃げ切り 今はほっとしているところです 揺れる時間は僕を帰して ただいま僕...