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posted 2018-12-13 05:20
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
中学生の時 ストレスで髪が白くなり 美容室へ染めに行った 待合室にはファッション雑誌が並ぶ中 『ぼくは12歳』という本があった 表紙に「ひとり ただ くずれるのを まつだけ」 と書いてあった 自分も12歳で詩を書いていた 中を開かなくても分かった 美容室でその本を借りて帰った...
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posted 2018-12-10 18:05
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
自動販売機で使えない 100円玉があった 数字の左右にシマシマ模様があり 丸みのあるデザインで好きだった 自動販売機の表示に この100円玉は使えません と、絵にバツがつけられ いつの間にか消えた100円玉 そんな話を休憩時間にすると いつの時代ですか、と言われた……...
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posted 2018-12-10 13:22
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
まだ暗い空気に白い息が逃げる 指先、足先、首筋から冷気が握り始め 頸、腰へと私の弱い所へ進む 今朝の励ましは何処に落ちているだろう 昨夜、小説家が愛国精神を持ち政治活動の末に 自決する映画を観ていた 空白な疑問と後味の悪さを引きずり 車窓から薄明るくなり始めた光と陰を追う 子どもの頃、戦争の話を聞か...
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posted 2018-12-09 06:03
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
冊子作りの練習。 綴じ方はオリジナルに挑戦!...
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posted 2018-12-07 19:07
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
元住吉に親戚がいた おばちゃん、兄ちゃんが三人、姉ちゃん二人がいた 私は子どもの頃、電車に乗って おばちゃんのアパートへよく遊びに行った おばちゃんはいつも内職をしていた 子どもが五人もいて その指を触るとゴチゴチと皮が厚く 私は子どもだったが凄いひとなんだと思っていた 一番上の兄ちゃんは 小学生だ...
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posted 2018-12-05 17:25
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
痛みもなく 寒さ暑さもなく 雨に打たれていたい 天から溢れた斜めを 身体に響かせ 微笑む感性のまま できることなら 元の場所へ 連れて行って欲しい 仮想の逃避が癒して 感じたい雨 傘を閉じる 冷たく痛い粒たちが 追いかけて来た...
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posted 2018-12-05 08:41
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ちんとんしゃん は 傘もなく ぺんぽんぴん の 所へ行きました ちんとんしゃん は 濡れていました ぺんぽんぴん も 濡れていました ちゃんちゃんちゃん と はねる雨 るんるるるるるん と つないだ手...
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posted 2018-12-05 08:12
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
今、何時ですか その前に今日は何月何日ですか 今、何年ですか 此処はどこですか それに私は誰ですか あなたは誰ですか なんだか落ち着かないのですが 今、何時ですか どうして あなたは笑っているのですか 私に何かご用ですか 今、何時ですか どうしたのですか 私 今、私は誰ですか 私、何時ですか...
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posted 2018-12-03 17:04
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
僕が歩くと 「もっと胸を張りなさい」 大人に言われた 空を見て歩くと 「しっかり地を見て歩きなさい」 違う大人に言われた 下を見て歩くと 「前を見て歩きなさい」 違う大人に言われた 泣いて歩くと 「泣くんじゃない」 違う大人に言われた 大人は誰も 「どうしたんだい」 と言ってくれない...
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posted 2018-12-02 17:06
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
カレンダーはヤバい この言葉はダジャレの宝庫だから ああ、言ってしまいそう 我慢、我慢、ここは我慢だ 空気が凍ることは知っているし しかも詩なのだから絶対に言っては駄目だ ……でも詩は自由なはずだ ならっ ダレンダー ボクンダー オレンダー キミンダー そしてカレンダー 五人揃ってダジャ連打ー!...