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posted 2011-04-30 05:30
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
終戦まじかに仙台を襲った空襲で17歳の<土屋祐輔>は母親と妹を亡くし、亡骸を火葬場に運んだ際、荼毘をするかわりに<赤間>に焼き場の手伝いをさせられます。 連日の作業の中、<武山淑子>が母親の遺体を探しに来ていましたが、どことなく魅かれた<祐輔>は、見つかったら連絡するということで<淑子>の連絡先を書...
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posted 2011-04-26 05:32
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
主人公<長谷川正人>は27歳の公務員、趣味でダイビングと熱帯魚を飼っている平凡な男です。 ダイバー仲間が奥多摩の地底湖に潜ったまま行方不明で、恋人の依頼で捜索に出ますが、その地底湖で不思議な体験をしてしまいます。 再度地底湖に潜った<長谷川>は、そこで海月のような半透明の皮膚に血液が透けて見える淡紅...
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posted 2011-04-23 18:16
四季織々〜景望綴
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keimi
『三十光年の星たち 上』 宮本 輝・著 毎日新聞社 人生を変える奇跡の旅へ 「きみの人生は終わったも同然」 謎の言葉をかける老人と、青年は旅に出る。 京都の小路から、はるか宇宙の時間を宿す深遠な生の森へ。 京都に住む三十歳の坪木仁志は、職を失い、恋人に捨てられ、明日の生活もままならない。親に勘当され...
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posted 2011-04-17 05:49
豆腐日記【毎日豆腐食べてます】
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豆腐
昨年の直木賞受賞作は 作者が5年連続でノミネートされ初めて受賞した作品でした。 直木賞受賞作家はそれまでも、 たびたびブラウン管に登場し ビックマウスと呼ばれ注目を集めていました。 私がたまたま見ていたTVでも 取材を受けながら小説を書くということをやり遂げて自画自賛。 ビックマウスを演じていたのか...
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posted 2011-04-17 05:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
中国・香港・台湾をはじめ、華僑社会で「武侠小説家」として人気のある著者です。 本書はタイトルの作品をを含む3篇の中編からなっており、他には『白馬は西風にいななく』と『鴛鴦刀(えんおうとう)』が納められています。 どれも広大な中国大陸を舞台として、歴史的背景は要素的に薄いのですが、薄幸のヒロインのせつ...
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posted 2011-04-16 05:29
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
著者は、故郷の山口市内において2010年1月に亡くなられています。 <香菜里屋>シリーズとしては本書を持って完結編となり、ビアバー「香菜里屋」を舞台に連作短篇の形式で5編と、未完となった『双獣記』が収録されています。 それぞれが独立した安楽探偵よろしくビアバーのカウンターの中で<工藤>マスターを中心...
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posted 2011-04-15 05:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
1998年12月に出版された 『百人一首の呪』 をスタートに、<QEDシリーズ>は本書で14冊目になります。 数学の証明の末尾に記載されるのが「Q.E.D.」の文字は、「quod erat demonstrandum」の略称で、「以上が証明されるべきだった」、つまり「証明終了」の意味を持っています。...
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posted 2011-04-10 03:14
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
なんとなく、『思いわずらうことなく愉しき生きよ』というタイトルが気に入り読み始めたのですが、珍しく途中でギブアップしてしまいました。 江國香織さんの本を読むのは初めてで、どのような作品の系統なのかも知りませんでした。 常時枕元には何冊かの本を置いてあるのですが、新しい本もなくなり、仕方なしにギブアッ...
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posted 2011-04-05 05:34
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
主人公<横山栞>は28歳、東京・谷中でアンティークの着物店を営み、4年が過ぎました。 過去にフォートジャーナリストを目指した高校の同級生の<岡田雪道>と付き合っていましたが、ひょんなことから別れ、今は彼も結婚して女の子の父親です。 ある日父親と良く似た声をした男性客<木ノ下春一郎>が表われ、お茶会用...
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posted 2011-04-02 19:22
豆腐日記【毎日豆腐食べてます】
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豆腐
15年前の日記から。 1996年 4月24日(水)25:10 今、偶然にNHKの司馬遼太郎の遺産の再放送を見ることができた。 彼が未来を担う小学生の教科書に残した言葉。それは 人類の普遍的なことはただ一つ。人間は自然の一部であるということ。 人間の生きる基本は他人の痛みを分かる優しさを持つという...