● 映画のあらすじ ● 自分以外、家族全員が聴覚障害者の高校生の長女ポーラ(ルアンヌ・エメラ)が、ある日音楽教師トマソンに歌の才能を認められ、パリの音楽学校で行われるオーディションを勧められる。 でも、家族のコミュニケーションに欠かせない存在のポーラは、自分の夢と、家族への想いの間で葛藤をする。 そんなポーラは、考えた揚げ句・・・つづきは映画を見てね (^^) この映画で話題になったことが2つ。 ① 主人公のポーラを演じるルアンヌ・エメラ (Louane Emera) フランス版『The Voice (The Voice: la plus belle voix)』 に出場した2013年。当時16歳、素朴ながらも深い情感伝う歌声で審査員らの心を奪い注目を集めるも、準決勝敗退。しかしそれを見た監督がその映画『エール!』で主役に大抜擢。 『The Voice』の舞台袖で応援していた母は、それを知る前に、闘病の末帰らぬ人に。小さな街で生まれ育ったルアンヌの夢を応援し続けてくれた父も、『The Voice』出場直前に他界。 両親を亡くしたルアンヌの人生は、パリで歌手になりたい、耳の聴こえない家族で唯一耳の聴こえる少女が、家族の大反対のなか夢を追い、家族との絆を描く映画『エール!』とどこか重なるところがある。 ② 映画の中でポーラ(ルアンヌ・エメラ)が歌う「青春の翼」は、フランスの映画館で合唱が起こるほどのヒットに。 原曲は、70年代のフランス人気歌手ミシェル・サルドゥー(Michel Sardou)ヒット曲「青春の翼(Je Vole)」(音声4分59秒) 映画の中でルアンヌが歌った「青春の翼」(音声3分34秒) ● 「青春の翼」日本語訳歌詞 ● ねぇ パパとママ 僕は行くよ 旅立つんだ 今夜 逃げるんじゃない 飛び立つんだ 酒もタバコも 捨てて飛ぼう 無言のまま 不安げなママ 感じてたんだね 聞こえてたんだね きっと 僕は大丈夫 そう答えると ママは うなずき パパは無理に笑う 振り返らない 遠ざかる 駅から駅へ やがて 海へ 僕は行くよ 今旅立つ 飛び立つんだ 今夜 逃げるんじゃない 飛び立つんだ 酒もタバコも 捨てて 飛ぼう 見たかもしれない パパとママは 僕の涙を でも戻らない 進もう 人生を信じて 自分を見つめる どう生きよう 思いにふける 独り 息が詰まる この鳥カゴ 胸がつかえ 歌えない 思いきり ねぇ パパとママ 僕は行くよ 旅立つんだ 今夜 逃げるんじゃない 飛び立つんだ 酒もタバコも 捨てて 飛ぼう Lalalalala・・・飛ぼう 飛ぼう 劇中歌「青春の翼」(動画4分5秒) 歌 : フランス語 歌詞訳 : 英語