◇桜日記◇ <終日〜ひねもす>
Apr
14
言葉の響きには、どこまでも、のんびりとした風情が漂っています。
桜探索の旅に出た昨日。
『桜物語』の「桜池」のイメージとなった昭和池を訪れました。
桜の頃には、周囲を染井吉野で覆われる池は、
すっかり葉桜になっていました。
曇り空を映した池の面は、神秘的に深い水の色を呈して、
中央辺りが静かながらも、さやさやと蠢いていました。
あの蠢きは、風が、渦を巻いているからなのでしょうか?
それとも、魚たちが、集っているのでしょうか?
はたまた、池の精霊たちが、たゆたっているのでしょうか?
鶯の音色が静かに木霊していた午後でした。