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それぞれの終わりには、
必ず新しい始まりがある
『怪物はささやく』
パトリック・ネス著、シヴォーン・ダウド(原案)
あすなろ書房
シヴォーン・ダウドは、原案を残したままなくなり、リレーして著者が作品を完成させる。
◇内容紹介◇
ある夜、怪物(イチイの木)が少年とその母親の住む家に現れた。
怪物はその少年に言う。
「わたしが三つの物語を語り終えたら、 四つめの物語をわたしに話すのだ」と。
そして怪物は付け加えた、その物語は少年が心に秘めた真実の物語であり、
その物語を語り聞かせるために少年が怪物を呼んだのだ、と。
少年が語るべき真実とはなにか?
少年がそれを語り終えるとき、この物語も同時に結末を迎える。
その大きな喪失感をもたらす結末は読む者すべてにそれぞれの 感動をもたらすことだろう。
13歳の少年は”それ”を受け入れ、飼い慣らし、乗り越えていくことができるのか…。
・・・物語はこの世の何より凶暴な生きものだ。
物語は追いかけ、噛みつき、狩りをする。
・・・物語とは油断のならない生きものだ。
物語を野に放してみろ。どこでどんなふうに暴れ回るか、わかったものではない。
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中学生の読書感想文の課題図書だったのですね。
ヤングアダルト本。
暗黒の表紙に惹かれて読み始めました。
初めは、本の扉が重かったけれど、次第に扉が開いて、読み進むことができました。
深い精神世界の物語です。
癌で亡くなったナンコのことを思いつつ読みました。
悩めるコナーは、悩めるわたし自身。
・・・人の心は都合のよい嘘を信じようとするものだ。
しかし同時に、自分をなぐさめるための嘘が必要になるような痛ましい真実もちゃんと理解している。
そして人の心は、嘘と真実を同時に信じた自分に罰を与えようとするのだ。
・・・イチイの木の怪物は、コナーが最後の最後に残された真実のなかの真実を話す
この瞬間(コナーを癒す)のためだけに歩いてきた。
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Posted at 2012-12-24 19:05
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Posted at 2012-12-25 14:28
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Posted at 2012-12-25 03:27
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Posted at 2012-12-25 14:29
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