私は職場に向かうおうとする矢先 駅前でコーヒーを飲んでいる サボってしまいたいような 仕事が嫌いなわけではない ただなんとなく 疲れているわけではない ただなんとなく 人間関係が悪いわけではない ただなんとなく 駅に向かう険しい顔が連なって それはそれは近寄り難い働くひと 夏休み明けの子どものように 私はそこに居たくなかったようだ なぜかコーヒーの一杯が長く感じる 腕時計を見るとまだ仕事へ間に合う時間だ どうしようㅤどうしようㅤどうしよう 真面目が勝ったようだ 私はやはり働くおじさん それは日本人の遺伝子レベルの話し せっせと頑張ってしまう 今日も一時間ほど早めに家を出て コーヒーを飲んでいるのだから準備万全だ