はぐれ雲は高層ビルに隠れ 僕の様子を想像している あれは夢ではなかったはず 孫悟空のように君に乗っていた 君は僕の指笛から逃れようと 抵抗してじっとしている それなら驚かしてやろう ガラス張りに写るしのび足で微笑み 高層ビルの角まで進んでみる 僕を乗せてどこへ行くんだい それで君が解放されるのだから さあ、僕を乗せて…… あれっ、一面の青空 雲ひとつない眩しさを浴びる ああ、僕がはぐれ雲だったんだ 自分に諦めた時、君とはぐれたんだ 僕はいつしか追いつくだろうか 心が雲に乗るだろうか